オオルリの時事ネタホイホイ

時事ネタ批評、読書感想、お絵描きなど。


メタバースの光と闇

オカルト本にも少々飽きてきたので、『文藝春秋オピニオン2023年の論点100』を読んでみました。2023年ってちょっと古いんですが、だいぶ前に買ってそのうち読もうと思っていたのですが、読まずにずっと放置していたものです。
一切読まないまま捨ててしまうのもちょっともったいないので、少しくらい読んでみるかと思った次第です。
巻頭のは長いのでだいぶスルーして、見開き完結の養老猛司氏の論考「私がメタバースに関わる理由 実用に使かってはいけない」からまず読んでみました。


何が言いたいのかいまいち分かりにくかったですが、要は養老氏はメタバースは娯楽みたいなものとして軽く使えばいいじゃん、と考えているのだと私には思えました。
養老氏は、メタバースを文学や芸術と同じジャンルに属するものだと捉えたいようですし、お爺ちゃんと孫がメタバースを使ってちょっとレトロな街を一緒に散歩する、というような牧歌的な使われ方が望ましいと見ているようです。
メタバースはテレビ、ゲームの延長、みたいなことも言っていたので、やっぱり気軽な娯楽として存在して欲しいと考えているのだと思います。


まぁ、たしかに一時の娯楽で済んでほしいと、私も思いますね。
しかし、メタバースって麻薬みたいな側面ないですかね?
テレビとかゲームだって、麻薬みたいなものとも言えませんか?
テレビばっかり見てたり、ゲーム依存症になってたりする人、たまにいますよね。
メタバースは、テレビやゲームの世界の中にすっぽり入っていくようなものです。
そうなると、テレビやゲームよりも依存症になる可能性高くならないですかね?


論考の中で、メタバースは質量のない世界、つまり制約のない世界だ、みたいなことが書いてありましたが、そうなると、人間の欲望が際限なく膨らんでいきそうな気もしますね。
人間の欲望が丸出しになる仮想現実空間みたいな。
とんでもないエロティックワールドとか、戦いばっかりやっている修羅地獄のようなメタバースも出てきそう。
聞くところによると、メタバース内では土地の売買とかもやっているらしですね。
そんなの買ってどうすんの?なんて思ってしまいますが。
今後メタバースがどんな風になっていくのか、あまり興味はないですけど、養老氏の言うように、文学・芸術みたいなきれいな世界であってほしいとは思います。


なし|2025年5月20日

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