オオルリの時事ネタホイホイ

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信者2世救済に反セクト法がどう役立つのかいまいち分からなかった

『文藝春秋オピニオン2023年の論点100』を読んだので感想書きます。今回読んだのは、ジャーナリスト鈴木エイト氏の論考「統一教会2世の受難と求められる反カルト法」。
まじめに読みましたけど、正直言うと、何が言いたいのかいまいち分かりませんでした。
部分的には「ふーん」と思うところもあるものの、全体的なまとまりがいまいちのように思えました。
終盤、フランスで施行された「反セクト法」という法律が、信者2世の救済につながるのではないかということで、その法律の話になっていきましたが、それがどう2世の救済につながるのか、いまいち見えませんでした。
カルト団体の取り締まりには多少役立つのかもしれませんが、2世の救済はまた別の話のような気がしました。


信者2世の受難についても少し触れられていて、そこは興味深いと思いました。
貧困状態におかれたり、普通の人たちとは違う価値観を強いられてしまったりと、なかなか大変なようです。
子供は親を選べないですからね、信者の家に生まれてしまったら、もう強制的に統一教会の教義を教え込まれてしまうのは避けられないでしょう。
まぁ、それで幸せならいいですけどね、たぶん違和感を感じて苦しんでいる人もいるんだと思います。
そういう人をどうやってサポートしていくのかというのは大事かなと思いますが、本論考ではそのへんの具体策は見えなかったです。


あと自分的に興味深かったのは、統一教会の教義のことですかね。
鈴木氏によると、教団の核となる教義では、アダムとエヴァに嫉妬したルーシェル(サタン)が、エヴァと姦淫したことで、全人類は悪の血統になったとしているようです。
この原罪を解消するために祝福結婚式とかやって血統転換するらしい。
アダムとエヴァって旧約聖書の創世記に出てくるあれですかね。
禁断の木の実を食べたというのを、サタンとエヴァの姦淫と見ているということかな?
そこから全人類が悪の血統になったということは、アダムとエヴァの子供セトは、実はサタンの子だったという事かな?
となると、その子孫のノアとかアブラハムもサタンの子孫?
すごい設定。
しかし、そうだとすると、なぜに神はノアを救いたもうたのでしょう?
大洪水で全部始末してしまえばよかったのに。
ま、あまり考えてもしょうがないかな。
神学論争になってしまう。

乱読|2025年5月22日

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