オオルリの時事ネタホイホイ

時事ネタ批評、読書感想、お絵描きなど。


ロシアが勝つ可能性は皆無?

『文藝春秋オピニオン2023年の論点100』を読んだので感想を書いておこう。今回読んだのは藤原帰一氏の論考「勝利を夢想したプーチンが招く第一次世界大戦を上まわる悲劇」。
ウクライナ戦争についての論考ですね。
これが書かれたのは、たぶん戦争が始まってから1年も経ってない時期かな?
こういう時事系の本は、しばらく寝かせてから読むのも一興だなと思いました。
予想が当たっているのか検証できますからね。
まぁウクライナ戦争はまだ終わってないので、完全検証とまではいかないですけどね。
戦争がこんなに長引くとは誰も思ってなかったんじゃないですかね。
私もすぐ終わると思ってました。

ま、それはいいとして、藤原氏はですね、ロシアが勝つ可能性はないと言い切ってますね。
可能性は皆無だ、と断言してました。
ロシアは負けて、ロシア政府や地域の安定が損なわれると予想してましたね。
ニコライ二世を例に出して、ロシア革命みたいなことが起きる可能性も匂わせてましたかね。
しかし昨今のウクライナ情勢を見ると、どうもロシア側の方が有利のような気がしますね。
東部戦線はジワジワとロシアが押しているといいますし、ウクライナが越境攻撃を仕掛けて得たロシアの領土も奪還されてしまったと聞きました。
トランプ大統領誕生で、アメリカもロシア寄り気味になってしまいましたし。
可能性は皆無だ、と言えるような状況ではなくなってしまったような・・・。
まぁ、藤原氏は、ロシアは当初ウクライナ全土の併合を目的としていたと見ているようで、今でも全土掌握にはほど遠い状況ですから、ウクライナもよく耐え忍んでいるともいえるかもしれませんが。
違う見方も聞いたことありますけどね。
もともと東部4州が狙いだったんだみたいな。
どっちが正しいのかは私ごときには分かりません。


藤原氏は、ロシアのウクライナ侵攻の動機は、勢力圏の回復とか、野心的な軍事侵略というふうに見ているようです。
過去のチェチェン紛争やシリアでの成功体験が、野蛮な戦争への誘惑を高めちゃったのだとか。
これが本当だとすると、ロシアがウクライナでまた成功体験積んでしまったら、さらに野蛮な戦争に突っ込んでいくかもしれません。
ま、この動機に関しても、色々な見方ありますね。
どれが正しいのか、私ごときにはもちろん分かりません。
でもね、今の日本のマスコミのこの戦争の報じ方、もう少しなんとかならんのかいとは思ってます。
ウクライナは絶対の善、みたいな報じ方が少しムズムズします。
某マスコミにおいて、ウクライナに不利な情報が消されたのを目の当たりにして、なんだかなと思ったことがあります。
そういうことはしないでほしい。
事実はありのままに伝えてくれないと。

乱読|2025年5月23日

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