今日も『文藝春秋オピニオン2023年の論点100』を読んだので感想を書きます。
今回読んだのは、女流棋士上田初美氏の論考「なぜ女性の棋士はいないのか」。
正直将棋界には全然詳しくないですし、そんなに興味もないです。
プロ棋士は藤井聡太さんくらいしか知りません。
が、タイトル見て、「女性の棋士っているんじゃないの?」と不思議に思って、ちょっと興味を覚えたので読んでみた次第です。
読んでみて分かったのは、「棋士」と「女流棋士」は別物だということ。
上田氏によりますと、それぞれなるためには下記の手順を経る必要があるようです。
【棋士】
・奨励会(棋士の養成機関)を経て、四段にたどり着いた者が棋士となる。
【女流棋士】
・研修会でB2クラスに該当する者が日本将棋連盟に申請すると女流棋士と認められる。
こういう違いがあったんですね。
「女流棋士」はいても、「棋士」になった女性はこれまでいないらしいですよ。
女性でも「棋士」にはチャレンジできるらしいですが、合格した人はいないのだとか。
なぜか?
上田氏によると、女性の競技人口が少ないのが原因のようです。
20年ほど前は女性の競技人口は10%にも満たなかったようで、今でもせいぜい2~3割程度だそうな。
で、奨励会で戦う女性はもっと少なくて、200人中3~4人くらいだそうです。
しかも奨励会で棋士になれる人は一握りなので、なかなか女性棋士が誕生できないようです。
ヒカルの碁を読んで、囲碁のプロになるのって大変なんだなぁと思ったことありますが、将棋の世界もかなり厳しいみたいですね。
棋士を目指す上での性差の影響についての考察も興味深かったかな。
女性は生理があり、それが悪影響を及ぼす可能性があると指摘してました。
眠気とか集中力の低下が起き、それがパフォーマンスに悪影響を与えるかもしれないとか。
将棋は頭使いますからね、眠気とかに襲われたら辛いですね。
生理のない男性の方が有利かもしれないですね。
女性の棋士が誕生するといいですね。
そのためには、やっぱり女性の競技人口を増やすのがポイントかなと思いました。
ヒカルの碁みたいな、人気のある漫画が出ると、競技人口増えそうですけどね。
少女漫画で将棋をテーマにした作品バンバン投入すれば増えるかもしれません。
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