オオルリの時事ネタホイホイ

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【読書】スウェーデンの少子化対策に学ぶことはあるのだろうか?

今日も『文藝春秋オピニオン2023年の論点100』を読んだので感想を書きます。今回読んだのは、名古屋市立大学教授藤田菜々子氏の論考「本当に効果のある少子化対策はスウェーデンに学べ」。
日本の少子化は、かなり深刻なってきてますよね。
合計特殊出生率は1.2くらいでしたっけね。
出生数減少も政府の想定を上回るスピードで進行しているといいますよね。
人口もどんどん減っていってます。
これは早急にどうにかしなければいけと思います。

で、何かいい少子化の解決策を提示してくれているのかなと思って、本論考を読んでみたのです。
が、これといって、目新しいものはなかったような。
現在の日本でもやっている少子化対策と似たりよったりという感じ。
出産手当とか出産・育児休暇の取得とか保育サービス拡充とか。
まぁ、こういう「出生を阻害するような労働条件や社会制度の変革」をしていこうという主張が、1930年代にはすでにスウェーデンで出てきていたとうのはすごいのかななんて思いますけど。

で、効果のほどはどうなんだいというと、藤田氏によると、スウェーデンでは、改革が貫徹した1985年ころからは合計特殊出生率は1.5~2付近で下げ止まっているのだとか。
いちおう自分でもググってみたところ、最近では1.5くらいみたいですね。
合計特殊出生率って、たしか2ちょいないと、人口は維持されないんですよね?
1.5だと日本よりはましですが、やっぱり人口減少に歯止めがかかっているとは言えないのでは?
でも、なんかもう打つ手なしという感じがしますね。
手段を選ばないのなら色々少子化対策考えつきますけど、個人的人権、男女平等、多様性とかをしっかり担保した上でとなると、今やっているような政策しかやれないでしょうよ。
「男は仕事!女は家庭!」なんて言うと白い目で見られる昨今ですから。


アフリカかどこかの出生率がめちゃめちゃ高い国では、そもそも価値観が違うみたいですね。
女性はなるべく早く嫁に行って結婚して子供作るのがいいんだという、そういう風潮だって聞いたことあります。
15歳くらいでもう嫁に行くみたいですよ。
日本で15歳で出産なんていったら、ちょっと白い目で見られますよね。
でも、人を生物として見た場合、出産適齢期はそのぐらいの歳から30代前半くらいまでですかね。
わずか20年くらいしかないわけですが、前半10年くらいでの出産は今の日本社会では難しい感じになってるように思います。
こういう観点から少子化問題考えると、白い目で見られるのかな?

乱読|2025年5月25日

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