オオルリの時事ネタホイホイ

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パンダ貨してなんて言ってる場合じゃないのかもしれない

今日も『文藝春秋オピニオン2023年の論点100』を読んだので感想を書きます。今回は熊倉潤法政大学法学部准教授の論考「新疆ウイグル自治区統治 職業訓練の過酷な実態」と、にしゃんた羽衣国際大学教授の論考「中国に借金漬けにされた祖国・スリランカ」を読んでみました。

まずは熊倉氏の論考について。
新疆ウイグル自治区で中国が行っている政策を説明してくれていました。
新疆ウイグル自治区で何か揉めているという話は聞いてましたが、詳しいことは知らなかったので興味深かったです。
中国は「親戚」なんて政策をやっていたらしい。
これは、漢人を主とする公務員を「親戚」と称させて、新疆ウイグル自治区に住む人たちの各家庭に割り当てるというものだそうです。
表向きは、民族団結・貧困撲滅みたいなことを謳っていたらしいですが、実態は現地住民の監視みたいなことらしい。
いきなりどこの馬の骨だか分からない人が、「親戚」とかいって家庭内に入ってきたら嫌ですね。
実際その「親戚」の中には傍若無人に振る舞って、現地住民と軋轢を生んだケースもあったようです。
殺人事件まで発展したケースもあるとか。

「親戚」が監視した結果、信用度が低いとされた人は、職業訓練施設に送られたとか。
職業訓練は名目で、実際は強制収容され、中国人への同化教育とかが行われたのだとか。
強制労働などの疑惑もあるそうな。
本当だとしたら恐ろしいことです。
パンダ貨してなんて言ってる場合じゃないのかもしれません。


次のにしゃんた氏の論考は、スリランカの話。
スリランカのことほとんど知らなかったので興味深かったです。
ラージャパクシャ一族が中国からお金を借りまくって、めちゃくちゃやっていたようです。
気がづいたら、港湾運営権を中国側にとられたりして、中国に従属化するような状態になっちゃっていたとか。
こういう話よく聞きますね。
中国からお金を借りるのはリスクありそうです。
借りるのはパンダくらいにしておいた方がいいのかもしれません。
スリランカは、中国からしこたまお金を借りているみたいですが、日本からもかなり借りていると聞いたことがあるような。
日本は、金返せないならなんか利権よこせや、みたいなことはしないんですかね?
まぁしないでほしいですけど。
でも借りたものはちゃんと返してほしい。

乱読|2025年5月27日

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